ロアン

家では勉強できない、そういう人は多いと思いますきっと

私も大いに当てはまる人間です

三連休ぐらいしっかり勉強する日を作らなければと、勉強道具を持って家を飛び出しました

カメラも一緒に

 

どこで勉強するのかも決めておらず、ただぷらぷら自転車を走らせていました

そしたらどこからともなくコーヒーのいい香りがしてきて、反射的にその香りの元の喫茶店に入らました

ロアンというお店です

 

店内には私を含めて三人でした

赤いセーターのおばあさんとおしゃれな帽子の奥さん

どちらも見るからに常連さんで喫茶店の店主とおしゃべりをしていました

そのあとも続けてお店に来るお客さんはみんな常連さんのよう

「ああ奥さん!久しぶり!」とか

「またきちゃった〜」とか

ここはもしや会員制なのか?というぐらい

目が不自由なおじいさんが一人きたときは

「いつもの席空いてますよ、ミルクコーヒーでいいかい?」と店主が尋ねていました

なんだか私は少し場違いな気がして恥ずかしくなりました

 

私はミントティーをいただきました

コーヒーの匂いにつられてロアンに入ったにも関わらず、ハーブティーを頼んだ私はまだおこちゃまですね

しばらく勉強していると、店主がクッキーのサービスをしてくれました

シンプルだけどミントティーによく合う美味しいクッキーでした

 

するとまた店主が今度はほうじ茶をサービスしてくれました

初めてきた自分にもこんなにサービスしてくれるお店はなかなかないだろうなあ

 

店主は優しそうなおじいさんでステキな帽子をかぶっていました

お客さんが作ってくれたんですと、他のお客さんに自慢しているのが聞こえてきました

コーヒーを焙煎しながら鼻歌を歌っているのも聞こえました

この店主の人柄が好きで通う人も少なくないだろうなと思いました

 

 

今度はちゃんとコーヒーを飲みに行きます

ファーブルトンのケーキも一緒に